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ヨーロッパへの道‐航空券の選び方

ヨーロッパ自動車旅行を始める前に、まずはヨーロッパに来ないと始まらないですよね。

「ヨーロッパまで車で」という選択肢もありますが、ここでは飛行機でヨーロッパに来ることを前提とさせていただきます(笑)。

「飛行機=格安航空券」というのがいまや常識となっていますが、正規割引航空券(ZONEPEX航空券)の出現により「格安航空券=最安」という構図は必ずしも成り立たなくなってきました。

ここでは、航空券選びの要素である1) 航空券の種類、2) 航空会社選び、 3)季節の要因、4) オープンジョー、ストップオーバーの活用を念頭に「正しい航空券の選び方」を見てゆきましょう!

 航空券の種類

航空券を買うときまずは格安航空券を中心に検討してゆくのではないかと思います。
最近は、PEX航空券の方が安いケースも見られるので、旅行の日程や条件によりますが、両者を比較検討してから購入すると良いと思います。

航空券は、大きく1)正規運賃航空券(いわゆる普通運賃)、2)正規割引運賃航空券(PEX航空券)、3)格安航空券の3つに分かれます。2)の正規割引運賃航空券は、IATA PEX航空券とZONE PEX航空券に更に分かれます。

■正規運賃航空券(普通運賃)
正規運賃は、IATA(国際航空運送協会)が決めた目的地までの定価です。
航空会社間で金額の差はなく、年間を通じて同一料金なのですが、ロンドンまでの普通運賃(週末出発往復)は、エコノミー利用で840,000円と、自腹ではまず検討の対象外ではないでしょうか。

【メリット】
○有効期間(1年)の範囲内であれば、何度でも予約の変更が可能で、航空会社間の変更もできます。
○高いだけあって、経路変更・払い戻し等に一切制限がありません。当然マイレージの加算率も100%で、使い勝手の面では最強です。

【デメリット】
○定価であるため極めて高額です。コレに尽きます。

■正規割引運賃航空券(PEX航空券)
正規割引運賃航空券とは、航空会社が設定した航空会社の正規の割引チケットで、PEX(special excursion fare :個人向け特別回遊運賃)航空券と呼ばれ、IATA(国際航空運送協会)が設定するIATA PEX運賃と、航空会社が独自に設定するZONE PEX航空券があります。

予約と支払いを一定期間内にしなくてはならない条件が付いていて、半年や一年といった単位で値段が決められています。そのため、需要によって価格の影響を受けにくく、夏やお正月などピーク時の料金が格安航空券より安くなるケースが結構あります

なお、格安航空券は旅行会社からしか購入できなのに対し、PEXは、航空会社でも空港でも、旅行会社でも購入ができます。

◆IATA PEX航空券
IATA加盟全航空会社共通の特別運賃なので、運賃は利用航空会社にかかわらず均一で、往きと帰りの航空会社が違ってもOKです。利便性が高い分、格安航空券、ゾーンペックスに比べるとかなり割高となっています。

【メリット】
○往路・復路で異なる航空会社の利用が可能です。それ故、往きの航空会社の路線がない場所から帰国する場合には重宝します。
○マイレージの加算率が非常に高いです。

【デメリット】
○ゾーンペックスや格安航空券よりも割高です。
○予約変更・経路変更はできません。

◆ZONE PEX航空券(正規割引航空券)
各航空会社が独自に運賃を決めている正規割引運賃で、日本発着の航空会社を同一にすることにより割安になる航空券です。

航空会社ごとに運賃、名称が異なっていて、日本航空は「ダイナミックセーバー運賃 」、全日空では「エコ割」と呼ばれてます。

IATA PEX航空券の利便性を残しつつ、金額的にかなり割安な運賃が設定されているので、格安航空券と並ぶ購入検討の価値がある航空券です。

ZONE PEXの利用条件に加えて、事前購入(出発の何日前までに発券)の条件により割引になる航空券を早割り航空券、通称APEX(Advance Purchased Excursion Ticket)と呼ばれます。

購入・発券期間が数段階に分かれており、発券時期が早ければ早いほど割引も大きくなる反面、発券後の変更ができないなど、正規普通航空券と比べ使いづらい面もあります。

【メリット】
○早期予約・購入により更に割安になる「早割」運賃もあり、格安航空券より安い場合もあります。
○便名指定が事前に行え、座席の指定もできることがあります。
○航空会社でも旅行会社でも購入が可能です。
○マイレージの加算率が格安航空券よりも高い(70-100%)のも嬉しいですね。
○マイル利用のアップグレード特典の対象となるものもあります。

【デメリット】
○「早割」は運賃が安い分、発売期間や購入期限の制限が厳しくなってます。
○IATAペックスとは異なり、往復とも同一航空会社でなくてはなりません。
○予約変更・経路変更は原則不可です。
○取り消し、払い戻しの際、各航空会社の所定の手数料がかかります。

■格安航空券
航空会社が、パッケージツアーや団体旅行向けに安いレート(IT運賃(包括運賃))で旅行会社に卸したチケットが個人にバラ売りされたものを格安航空券と呼んでいます。

【メリット】
○需給に影響されるので、閑散期にはかなり安くなってます。
○ゾーンペックス運賃の前売りタイプの運賃のように、発売期間や購入期限の制限はほとんどありません。
【デメリット】
○基本的には、短期間のFIXタイプの航空券となってます。
○繁忙期(お盆・正月・GW・3連休)などはほとんど取れない上、運賃も需要に応じてかなり割高になってしまいます。PEXの方が安い場合もあります。
○航空券は旅行会社でしか買えません。
○往復の航空会社は同一で、復路日・フライトの変更ができません。
○航空会社によっては、加算マイルが低くなってしまいます(実際のマイル数の50%~70%)
○マイル利用のアップグレード特典の対象外です。
○予約取消・払い戻しには旅行会社の所定の手数料がかかります。

航空券は、予約の自由度によりOPEN(オープン)チケットFIX(フィックス)チケット、その中間であるFIX/OPENチケットに大別される。

OPENチケット
は、有効期限内に往路・復路とも変更することができる航空券です。往路のフライトは事前に予約しておく必要がありますが、帰りのフライトは有効期限内であれば、渡航先で決定することができる航空券です。
自由度が高い分、FIX航空券よりも割高で、出張などに利用される場合が多いです。

FIXチケットは、往路と復路の便を事前に確定する必要があり、その後一切変更ができない航空券です。
自由度が低い分、OPEN航空券よりも格安。 格安航空券の大半はFIXの航空券となってます。 

FIX/OPENチケットというのは、FIXとOPENチケットを掛け合わせたようなもので、FIX同様に往き帰りの便を確定させておく必要があるのですが、有効期限内であれば現地で往路の便の変更が可能な航空券で、OPENチケットとほぼ同じです。

航空会社選び

次は、航空会社選びです。

ヨーロッパに向けて運行している航空会社はアジア系、ヨーロッパ系、日系と大きく分けて3つの航空会社郡に分かれるのですが、通常、航空券の価格は日系>欧州系>アジア系の順に高くなっています。最近では、中東系(エミレーツ、カタール)航空会社(特徴はアジア系に近いです)も人気です。

東京から欧州主要都市まで直行便を利用した場合の飛行時間は、イギリス ロンドンまで12時間半、ドイツ フランクフルトまで12時間前後、フランス パリ まで12時間半-13時間となっています。

帰りは西から東に流れるジェット気流の関係で1時間程度早くなります。南回りの場合(エミレーツ航空のケース)、ドバイまで約12時間、そこから乗り換え、ロンドンまで約7時間半、乗り換え時間とか考えると24時間近くかかり結構過酷な旅を覚悟してください。

アジア・中東系の航空会社
【メリット】
○日系やヨーロッパ系に比べて安い(但し、昔ほど安くはない)。
○ストップオーバーで、アジアとヨーロッパの両方を旅行できる。
【デメリット】
○乗継便のため時間がかかる。
○乗り継ぎ先(ドバイ、ソウル、香港など)から欧州までは、日本人乗務員の搭乗はあまり期待できず、英語での対応が不可欠。

欧州系の航空会社
【メリット】
○日系より安い。
○直行便が多く、飛行時間が短い。
○ヨーロッパが拠点だけに各都市にフライトがあり、安くフライトの追加が可能。
○正規割引運賃(PEX)と格安航空券の選択が可能。

【デメリット】
○日本発の場合、日本人乗務員が数人搭乗しているが、英語での対応が求められることも。

日系の航空会社
【メリット】
○直行便なので、飛行時間が短い。
○日本語で対応の対応が受けられる。
○日本人にあった機内食、機内サービスが受けられる

【デメリット】
○欧州系、アジア系航空会社に比べ比較的高い。
○ヨーロッパが拠点だけに各都市にフライトがあり、安くフライトの追加が可能。
○欧州線は、正規割引運賃(PEX)中心で、格安航空券は少ない。

季節要因

欧州路線の価格は、季節変動によって大きく左右されます。

冬は寒い上に、日も短く、観光に不向きであるので観光需要が低く、反面、夏は気候が良いので、観光需要が高く、航空券の価格も高めとなる傾向があります。

日本発の場合、サラリーマンの休みが重なるゴールデンウィーク、盆、暮れが高く、ゴールデンウィーク後半、7月前半(夏休み前)、9月半ば以降(大学が始まる時期)がヨーロッパを旅する狙い目の時期となる。

航空券年間カレンダー

1月の正月明け~3月半ば:オフシーズンであり非常に安い

3月半ば~4月前半:学生の休み・卒業旅行と重なり若干高くなる。

4月前半~GWまで:安い。一日毎に日が長くなってゆくのが実感できる良い季節。

GW前半:非常に高い。但し、欧州線は搭乗時間が長いため、アジア線と異なり、GW後半から急激に安くなる

5月GW後半~7月月前半:比較的安く、気候も良く、日照時間の長い欧州を旅する絶好のタイミング。

7月後半~9月半ば:お盆をピークで、大学の始まる9月半ばまで比較的高い。
9月半ば~12月クリスマス前:連休の時期を除けば比較的安い。

10月以降、日照時間が日毎に短くなってゆくのが実感できる。

12月クリスマス~年末:欧州線は搭乗時間が長いため、アジア線と異なり、正月明けから急激に安くなる  
    



オープンジョーとストップオーバー

オープンジョーとストップオーバーって聞いたことありますか?

オープンジョーとストップオーバーを活用することにより、時間の有効活用だけでなく、目的地の単純な往復から一歩進んだ自分の旅を作ることができます。

オープンジョーとは、開いた顎(open jaw)の意味です。
到着地と出発地が異なる航空券をいいます。到着地から帰りの出発地まで電車、バス、飛行機等を使い自力で辿りつく必要があります。ただ、車での旅行の場合、目的地が到着地から離れている場合にオープンジョーは理想的な選択となります。

通常の航空券よりは若干割高になりますが、レンタカーを出発地に返すための時間が節約できるのは大きなメリットです。 日本からパリに到着し、レンタカーを借り、フランクフルトでレンタカーを返却し、そのまま帰国することもオープンジョーを使うと可能です。  

ストップオーバーとは、途中降機の意味です。
行きまたは帰りに乗継をする場合に乗継地点に24時間以上滞在することを指します。格安航空券や正規割引運賃の場合、ストップオーバーに関してなんらかの制限(ストップオーバーをする回数、地点に応じて、追加運賃等)がかかる場合がありますが、無料で提供する航空会社も多いです。

ストップオーバーを使うと、単なる空港での乗り継ぎを旅先のひとつに加えることができます。



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